『SOLTILO Angkor FC TIMES』はカンボジアプロサッカーチームのSOLTILO Angkor FCの広報誌です。SOLTILO Angkor FCのファンやサポートしていただいている皆さまに、日々の活動や選手・スタッフのメッセージを毎月1回お届けします。

 


 

目次


1. はじめに
2. 活動報告_①応援団:シリーズ3~Ultras Siem Reap拡大~
3. 活動報告_②絶対に負けられない闘い~シェムリアップダービー~

4. 活動報告_③SOLTILO Festival-Road to Siem Reap Derby- 開催

5. 戦績

6. 選手コメント~9月の試合を振り返って~

 


1. はじめに

こんにちは! SOLTILO Angkor FCの景山です。

 この度、日頃よりSOLTILO Angkor FCをサポートいただいている皆さまにもっとSOLTILO Angkor FCのことをお伝えしたいと思い、広報誌『SOLTILO Angkor FC TIMES』を月1回発行することにしました!

  『SOLTILO Angkor FC TIMES』ではSOLTILO Angkor FCの活動レポートや、選手やスタッフのお話をお伝えしていきたいと思います。

 


2. 活動紹介①

応援団:シリーズ3~Ultras Siem Reap拡大~

 

先々月からSOLTILO Angkor FCの応援団の特集をお送りしています!!!

 

第1回目はUltras Siem Reap(ウルトラスシェムリアップ)という名前でチームを応援してくれている団長のスラデット・チョンラタンさん、通称AXE(アック)に応援団結成のストーリーをインタビュー形式で伺いました。

第2回目はAXEをサポートするカンボジア人サポーターのChhech(チェッ)さん、Ravy(ラビー)さんにインタビューを行い、熱い気持ちと決して曲がることのない信念を感じました。ぜひ多くの人に彼らのことを知ってもらいたいと思います。

最終回はUltras Siem Reap拡大期と題して日本人応援団のリーダーである佐藤智之さんにお話を伺いました。普段は冷静な佐藤さんがクラブへの熱い想いを語ってくれました!!

  

略称 佐=佐藤智之さん イ=インタビュアー

 

1. SOLTILO Angkor FCを応援するきっかけ

 

イ) 本日はよろしくお願いします。早速ですが、佐藤さんの簡単な自己紹介をお願いします。

 

佐) 皆さん初めまして、佐藤智之と申します。普段はカンボジアの淡水魚を研究したり、魚のツアーや環境教育活動も行っています。シェムリアップでソルティーロファンの妻と娘と3人で生活しています。 

 

イ) ありがとうございます。ご質問させていただきたいんですが、いつからSOLTILOを応援するようになりましたか?

 

佐) 初めはクラブができて最初の試合に興味本位で行ってみました。その当時はまだ2部リーグに所属していた時ですね。SOLTILOを観に行くというよりも元々サッカーが好きだったので、プロの試合を見れるチャンスがシェムリアップにあると知り、そこから毎回試合を見に行っていました。その当時は選手も知らなかったし、どちらかというとファンではなかったですね。。笑

 

イ) そこから応援をしたいと思ったきっかけは何だったんですか?

 

佐) クラブが1部に昇格してから、知り合いに誘われてアウェーの試合を初めて見に行ったときですね。その試合は最後の最後まで勝っていてラストワンプレーで追い付かれてしまったのですが、めちゃくちゃ興奮したのを今でも覚えています。その時にUltrasの応援を見て感動したんですよね。今まで応援団にあまり目がいかなかった僕がなんでか分からないのですが、彼らと一緒に闘いたいと思わせてくれました。「あの興奮を彼らと味わいたい!!」そう強く思った出来事でした。

  

2. Ultrasとの団結秘話

 

イ)まず応援団に加入しようと思ったきっかけはありましたか!?

 

佐) 今シーズンひょんなきっかけで日本人選手達と家族ぐるみで仲良くさせてもらって、そこから彼らへの思い入れが深まりました。家族の中でもSOLTILO愛が芽生えたことが大きかったですね。その後、ホームの試合も毎回行くようになり、家族で応援する時の定位置はいつの間にか団長の近くになっていました。今シーズンは開幕から6試合勝ちがなくて、もがきながらも必死に闘っている選手とその選手たちをサポートする応援団を見ていて私もその一員として拳をあげて応援したいと強く思いました。

 

イ) その後はどのようなタイミングでUltrasと合流したんですか!?

 

佐) SOLTILOを応援している日本人友達と話す中で、私から「日本人応援団を作らないか」と提案しました。そこから進むのは早かったですね。3日間で10名を集めることができ、そこからSOLTILOのスタッフの方の協力もあり、Ultrasとのミーティングを行いました。まず彼らとミーティングを行い、今後自分たちがどうしていきたいのかについて話し合いました。そのあとに彼らから「一緒に大きな応援団を作っていこう」と話があり、彼らと合流しました。嬉しい気持ちと同時に中途半端なことはできないと気を引き締めました。

 

イ) 実際応援団として合流してからは良かったことや苦労したことはありますか!?

 

佐) まずは応援で苦労しました。太鼓をはじめとする応援グッズ製作をみんなで行い、「よしやってやるぞ」と意気込んでいたのですが、全然音が合いませんでした。実際やってみて「こんなにも難しいのか」と思いました。でも、応援団のみんながそれぞれ時間がある時に自主練習をしたり、試合で経験を積むににつれて徐々にまとまりがでてきました。そんな私達に対して文句も言わずに寄り添ってくれたUltrasに感謝です。今はみんながひとつになって応援ができていて私にとって何事にも変えられない幸せな瞬間をたくさん味あわせてもらっています。

3. 今後の展望

 

イ) クラブは多くの方を魅了できるサッカーを目指すだけでなく、企業としても日々成長していきたいと思っています。。」応援団の今後の展望をお聞きしたいです。

 

佐) 私は今、あえて他のサッカークラブや他のスポーツの応援に関する知識を入れないようにしています。これが正解かはわかりませんが、私は本当にここが好きだと思えてその気持ちを真っ直ぐに応援として表現できれば満足なんですよね。初めは一人でも多くの人に応援団に入ってもらいたくて興味ない人も誘ったりしました。でも最近は「それは自分達が求める応援団の発展の形ではないんだろうな」と感じてきました。私達が本当に幸せな気持ちで90分応援できれば、「SOLTILOの応援が楽しそうだから入ってみたい!!」と本来繋がらなかった人達が自然に繋がれるんじゃないかなと私は考えています。応援団を大きくはしたいと思っていますが、その手段ですね。まず自分達の姿を見せることができれば、人を集めるより、より大きなムーブメントを起こせるのではないかと思っています。それで集まってきてくれた人たちは全員が真のサポーターになるんだろうなと思っています。その応援を選手達が力に変えて、気持ちのこもった試合を見せてくれたら1番の幸せです。オンリーワンの応援団になりたいですね。

 

イ)クラブと一緒に戦っていきましょう!!これからもよろしくお願いします。本日はありがとうございました!!

 

最後に今回ご協力いただきました佐藤智之さん活動はこちらからご確認できます。


3. 活動紹介②

絶対に負けられない戦い!!~シェムリアップダービー~

 9/21(土)に行われました、第23節[シェムリアップダービー]アンコールタイガー戦は、2-1で見事勝利を収めることができました!!1st legでは、0-3と完敗し、リーグ順位も4位(アンコールタイガー)と10位(ソルティーロ)ということから、劣勢の予想も多くありましたが、勝ち切ることができました!!

 試合の流れはというと、前半33分に背番号11.Prak ChanRatana(ラタナ)選手が先制ゴール。その後、同点に追いつかれるものの、前半43分にパスをつないで背番号10.木暮郁哉選手が勝ち越しゴールを決めます。その後は、ピンチもありましたがみんなで守り抜き、シェムリアップダービー初勝利を手にしました。

 

 この勝利は、ピッチで闘った選手だけでなく、スタンドで熱い応援を90分間送り続けてくれたサポーターと共に勝ち取ったものです。試合開始の笛が鳴ってから、試合終了の笛が鳴るまでずっと応援をしてくださいました。先制点を決めたラタナ選手が反対側のゴールから100メートル以上離れているサポーターの下へ駆け寄ったところからも選手とサポーターの皆さんのつながりの強さを感じます。今回のダービー戦はアンコールタイガーのホームゲームでしたが、ソルティーロのホームかと感じさせるような応援でした。

 応援団の皆さんの応援は計り知れない力を選手に与えてくれています。今シーズンは残り3試合となりましたが、一戦一戦を全力で戦い抜きます。引き続き、応援よろしくお願い致します!!

 

 今回は、

・先制ゴールを決めた#11ラタナ選手

・堅実なディフェンスでチャンスを与えなかった#3フィン選手

・中盤でゲームをコントロールした#16トウ選手

の3選手に試合を振り返ってもらいました。

#11 ラタナ選手(26歳)

 

 アンコールタイガーとのダービーマッチを勝つことができてとても嬉しいです。

 1st legでは負けていたので、リベンジを果たすことができたことはとても興奮しましたし、幸せでした。結果だけでなく、試合内容もよかったです。チームメイトもよくやったと思います。

 サポーターの方たちの中には泣いている人もいて、熱いものがこみ上げてきました。ありがとうございました!!

#3 フィン選手(27歳)

 

  2nd legでのダービー戦は勝つことができてとても嬉しいです。全てのプレイヤーもとても興奮していましたし、嬉しそうでした。勝点3を取ることができたことも幸せです。1st legで負けていたので、2nd legは「やってやろう」と強く思っていました。リベンジを果たすことができて、とても達成感がありました。

 これからもダービー戦でシェムリアップを盛り上げていけたらなと思います!!

 応援ありがとうございました!!

#16 トウ選手(24歳)

 

 私は、2nd legのタイガー戦に勝つことができて大いに喜んでいます!!そして、アンコールタイガーのホーム無敗記録(昨シーズン後期からホームで負けなし)を止めることができて全選手が嬉しく思っています!!

 勝利という結果にも満足しています。ただ、ここで満足をせず自分たちが目指しているサッカーに近づけるよう、日々トレーニングをしていきたいと思います。

 たくさんの応援ありがとうございました。


4. 活動紹介③

SOLTILO Feastival ~Road to Siem Reap Derby~ 開催!!

 シェムリアップダービーの三日前に、選手とファンの方々の交流を目的としたイベントを開催しました!!

 

チームに分かれてじゃんけん大会やクイズ大会をおこない大いに盛り上がりました。選手と同じテーブルで一緒にご飯を食べることで普段離せないようなことを話すことができたり、選手の意外な一面を知ることができたりと、参加したファンの方だけでなく選手も刺激をもらったイベントになりました。

 イベントの最後には、応援団の方の太鼓に合わせて参加者全員で応援歌を歌いました。選手とファンの方の想いが一つになり、ダービー戦を迎えることができたのではと思っています。ご参加ありがとうございました!!

 

今回は、イベントに参加したカンボジア選手2名に感想を聞きました。

#20 トゥイ選手(19歳)

 今回のイベントでたくさんのサポーターの方々に会うことができました。彼らと一緒にゲームをしたり、ごはんを食べることでよりお互いを知ることができ、良い関係を築くことができました。とても嬉しかったです。ゲームに勝って、チケットやTシャツをゲットして喜んでいる姿を見ると自分まで嬉しくなりました。いつも試合やイベントに来て応援をしてくれるみなさん本当にありがとうございます!

 最後に、練習に熱心に取り組み、全力で戦い抜くことを約束します。イベントに参加してくださり、ありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします!!

#29 キム選手(16歳)

 このイベントでたくさんのファンの方々に会うことができてとても嬉しかったです。チーム対抗のゲームでは自分のチームが優勝してファンの方がチケットやユニフォームを手にして何とも言えない喜びを感じました。普段はサポーターの方との交流はあまりないのですが、このイベントを通してみなさんの想いなどたくさんのことを知ることができました。参加してくださりありがとうございました。

このクラブのためにベストを尽くし、全力で戦うことを誓います!!これからもソルティーロの応援をよろしくお願いします!


5.戦績

カンボジアリーグ(1部) 
現在10位/14チーム中(8勝5分10敗) 
※2019年10月10日時点 

 

9月14日
第22節 vs. EDC FC(H)○1-0

 

9月21日

Siem Reap Derby
第23節 vs. Angkor Tiger FC(A)○1-2


6. 選手コメント

~9月の試合を振り返って~

#23 藤原賢土 選手兼監督(27歳)

 

 9月は、成長が結果として見れたので充実した1ヶ月となりました。努力の成功例を自ら作り上げることで自信にもなったのではないかと思います。

 まだまだ成長途中で、クオリティの部分は低いですが、選手達も「何が良くて何が良くないのか」その基準が少しずつわかってきています。
 そのクオリティ、基準を少しずつあげていき、残り3試合ですが常に成長を目指して頑張っていきます。

#13 菊地佑太 キャプテン(25歳)

 

内容が悪くないのに、勝てないという試合がずっと続いていましたが、チームは苦しい時期を乗り越えたと思います。
昨年に比べて、ソルティーロのファン、個人のファンがどんどん増えいることを肌で感じることがあります。
とても嬉しいです!!!!


個人としてはプレーの質、フィジカルが向上するよう、日々トレーニングに励むだけだと思います。
そして、ソルティーロのエンブレムをつけて戦えることに感謝し、残り3試合噛み締めて戦います!

#10 木暮郁哉(30歳)

 

 9月は試合結果だけをみたら良かったかもしれませんが、個人としては、得点を取れるチャンスで決めきれなかったり、セットプレーでのクオリティが良くありませんでした。その部分の質をもっと上げていかなければ行けないと思いました。

 チームとしては、攻撃の部分でまだまだ臨機応変にプレーができていないので、プレイヤー1人1人が自分で考えてプレーできるようにしていかなければいけないと感じました。

 個人としてもチームとしてもまだまだ成長に貪欲になって行きたいと思います。

#7 海野智之(26歳)

 

 9月の試合結果には大変満足しています。ただ、納得いく内容の試合でもなかった事は事実なので細部にこだわって残りの3試合少しでも上積みしていけるように練習から取り組んでいきます。特にプレーの精度はまだまだ上がるので一つ一つのプレーを丁寧に、尚且つ意味を持つプレーを個人としてもチームとしても改善していきます。

 個人としては試合によって役割が違いますがチームが機能するように常に最善の選択をしながらプレーしていきたいです。

#21 本山航大(24歳)

 

9月は、普段から練習している攻撃パターンなどが試合で出ていました。
守備に関してもディフェンスラインを高く保ち、コンパクトなサッカーをすることができたと思います。
ただ、ラストパスのクオリティや相手選手へのマークの付き方などの細かい部分はまだまだです。
ラスト3試合はこの細かい部分を追求していきたいと思います。

個人としては、ただ守るだけでなく、常に攻撃を意識した守備を心がけています。
チーム全体をコンパクトに保つためにも、キーパーからコンパクトにしていこうと思います。