『SOLTILO Angkor FC TIMES』はカンボジアプロサッカーチームのSOLTILO Angkor FCの広報誌です。SOLTILO Angkor FCのファンやサポートしていただいている皆さまに、日々の活動や選手・スタッフのメッセージを毎月1回お届けします。


目次


1. はじめに
2. 活動報告_①シェムリアップの児童養護施設訪問
3. 活動報告_②シェムリアップダービー
4. 戦績

5. 選手コメント~6月の試合を振り返って~

 


1. はじめに

 こんにちは! SOLTILO Angkor FCのインターンシップ生の川原満雄です。

 この度、日頃よりSOLTILO Angkor FCをサポートいただいている皆さまにもっとSOLTILO Angkor FCのことをお伝えしたいと思い、広報誌『SOLTILO Angkor FC TIMES』を月1回発行することにしました!

 『SOLTILO Angkor FC TIMES』ではSOLTILO Angkor FCの活動レポートや、選手やスタッフのお話をお伝えしていきたいと思います。

 記念すべき第2回目では私の自己紹介をさせていただきます!

 川原満雄です。現在大学4年で一年休学をし、2019年2月から年末までスタッフとして活動させていただいてます。

 私の役割は、1.練習、試合補佐、2.広報(写真撮影からSNS投稿まで)、3.集客、の主に3つです。私の目標は、端的に言うと、スタジアムを黄色に染めることです。そのために、どうやったらお客さんが来てくれるのか、想いが伝わるのか、を試行錯誤しながら考え、実行しています。社会にどっぷり関わることは初めてで、自分の未熟さを実感する毎日ですが、この一生に一度しかないビッグチャンスを余すことなく使い切ってやろうと思っています。

 本当にたくさんのチャンスをくださるこのチームに感謝していますし、自分が成長してチーム、そして自分に関わっている人たちに恩返しします。チームが成長していくその過程を見ていただけたらと思います、よろしくお願い致します!!

(ps.SNS投稿こうしたらいいよ、もっとこういう情報ほしいよ、などの意見がありましたら、TwitterのDM、リプで送っていただけたら嬉しいです!!)


2. 活動紹介①

シェムリアップの児童養護施設訪問

 

 前回の【Vol.1】6月号 でご紹介したシェムリアップの児童擁護施設「スナーダイ・クマエ」への訪問活動。

 

 この活動は今年の2月にSOLTILO Angkor FCの木暮郁哉選手の発案でスタートし、今では日本人選手のみならずカンボジア選手も一緒にこの「スナーダイ・クマエ」に訪問し、子ども達と交流を続けています。

 

#10 木暮郁哉

 『「スナーダイ・クマエ」に初めて訪問したのは今年2019年2月です。私がカンボジアに来ることがきまった時から、シャムリアップにある孤児院の施設を調べていました。そして運営している方にTwitterで直接連絡をとり訪問させて頂くことになりました。

 

 1回訪問しただけでは子ども達の本当の姿が見えないこと。また継続していくことで子ども達と私たちとの間に信頼関係が築けると思うので、時間を見つけては訪問するようにしています。

 

 今私がサッカーをできることや、素晴らしい仲間と出会えたことは、両親の愛があったからだと思っています。

 

 ですが「スナーダイ・クマエ」の子ども達が生まれた環境は私と同じではないと思っています。現在は施設の方々から愛を受けて育っていると思いますが、少なからず心に傷を持っている子がいると思っています。

 

 だからこそ自分にできることで彼らが人生を素晴らしいと思えるきっかけを提供したいと思い、孤児院という場所を訪問させてもらっています。

 

 私たちができることは、子ども達が夢や希望を持つ“きっかけ”作りだと思っています。私たちの試合を見て新しい感情に出会えたり、新しい価値観に触れたりして、彼らの将来の選択肢を増やしてあげられたらいいなと思っています。』


 また、木暮選手とともに「スナーダイ・クマエ」を訪問している藤原選手兼監督と海野選手にもインタビューに答えてもらいました!

 

 【質問事項】

①「スナーダイ・クマエ」に初めて訪問したのはいつですか?

②訪問することになったきっかけは何ですか?

➂継続して訪問しようと思ったのは何故でしょうか?

④「スナーダイ・クマエ」の子ども達とのエピソードや会話で印象に残っていることは何ですか?

➄ SOLTILO Angkor FCの選手として、「スナーダイ・クマエ」の子ども達にできることは何だと思いますか?

 

#23 藤原賢土 選手兼監督

①今年の2019年2月です。

 

②木暮選手を通じて訪問させていただくことになったのがきっかけです。

 

➂自分がものすごく楽しく感じて素直でいれること。また子ども達にとってこれから生きていく上での何かのきっかけになればいいなと思っています。

 

④ホームの試合は毎回に見に来てくれていて、試合に勝った時に子ども達が嬉しい顔をしてる光景と、負けた時の泣いている時の光景が印象に残っています。

 

➄先程も述べたように子ども達にとっての何かのきっかけにになればいいなと思っています。小さい頃の思い出や育ってきた環境が今の自分を作り上げているので。その環境を作ってあげられたらと思います。

#7 海野智之

①去年の終わりごろに知人を通して施設の方と知り合いそこから訪問するようになりました。

 

②木暮選手を通して継続的に訪問するキッカケとなりました。

 

③純粋にお互いが楽しいからです。また私たちシェムリアップ在住者は継続して訪問できるからです。

 

④女の子たちからアイドル扱いされるのがまだ慣れないことです。笑

 

⑤何かを感じるのは彼ら自身なので、私たちが出来ることは毎回目の前の事を全力で楽しみながら取り組むことだと思います。彼らにとって愉快なお兄さんたちだと思ってもらえれば私は充分です。


3. 活動紹介②

シェムリアップダービー

 6月1日に「Mothers House Presents シェムリアップダービー」が開催されました。まずシェムリアップダービーとは、同じ街に本拠地を置く日系クラブAngkor Tiger FCとお互いの威信を賭けた闘いです。両チームの想いとしては、このダービーをシェムリアップの新たな文化にし、街全体が盛り上がる1日にしていこうと取り組んでいます。

今回は我々がホーム開催で、スポンサーである「Mmothers House様」がマッチデースポンサーとなり、先着500名様に特製ユニフォームの配布と地域の学生約300名を招待いただきました。また試合前ウォーミングアップのウェルカムキッズ、エスコートキッズ、日本語学校の生徒によるハーフタイムショーと非常に盛り上がりました。

 試合に関して、両チームのプライドがぶつかる激しい試合となりました。相手は強力2トップを中心に、SOLTILO Angkor FCは後ろから繋いでいくスタイルで対抗、前半早々に喫した2点が重くのしかかり今回は完敗でした。

 ただ両チームが求めている新たな文化という部分では大きな進歩があったと思います。次回のシェムリアップダービーは9月14日です。リベンジそして更に盛り上がりがある1戦にしていきます。

今回のシェムリアップダービーを支えてくれた皆様からのコメント

株式会社マザーズハウス 代表取締役 山田譲 様

1.マッチデーのスポンサー、試合を通じた感想

先ずはじめに、ソルティーロ アンコールFCというチームが沢山の方々から愛されてるいるんだな、というのを強く感じました。
試合前のイベントに駆けつけたくれた学生さん達や、ウェルカムキッズやエスコートキッズの子供達、試合を観に来てくれていたシェリムアップのサポーターの方々、遠くのプノンペンから試合の為だけに駆けつけて来てくれていたサポーターの方々、一際大きな音を出して応援してくれていた熱狂的な応援団など、どの方達もチームを見つめる目がキラキラ輝いているのを感じました。そしてその視線を直に受けて必死にピッチで戦う選手の皆さんにも感動させて頂きました。
結果は敗戦でしたが、タイムアップの笛がなるまで、誰1人として諦める事なく、勝負をしにいく姿勢がとても印象深かったです。やはりああいう子供達やサポーターの方々の視線を受けたら、途中で諦めたり出来ないですよね?そういうサポーターの方々と選手達の一体感の様なものを肌で感じる事が出来たのが、今回の視察の1番大きな成果だったかと思います。試合後の選手達とサポーターの方々の写真撮影や会話のやり取りなども、一体感を生み出している内の一つなのだと思いました。
スポンサーをさせていただいてる弊社としましても、とても誇らしく思え、このチームの為に今後も何かお手伝い出来ることがあれば是非協力をさせて頂きたいと、強く思えました。

 

2.シェリムアップの印象

今回シェリムアップは初めて訪れた場所でしたが、アンコールワットでは日本語を話すガイドさんや、訪問させて頂いた児童養護施設でも日本語や日本の本、日本の歌など至る所に日本とのつながりを感じました。
インフラが整っていない部分もありましたが、シェリムアップの人達は良い方ばかりで、本当に素敵な街と人々だなという印象を受けました。

バイヨン中学校 代表 小出陽子 様

 

「バイヨン中学校のほとんどの生徒は、これまで自分の村から出たことがなく、シェムリアップの町に行ったこともありません。ですので、トラックの荷台に乗って町のスタジアムまで行けること自体がワクワク・ドキドキの未知の経験なのですが、プロサッカーチームの試合を間近で見るだけでなく、今回はなんと、エスコートキッズやウェルカムキッズまでさせていただくことができ、皆、大興奮でした!将来、サッカー選手になりたいという夢をもつ生徒も何人かいますし、全校生徒527人全員がソルティーロ・アンコールFCの大ファンになっています。貴重な経験をありがとうございました!」


4.戦績

カンボジアリーグ(1部) 
現在8位/14チーム中(6勝3分4敗) 
※2019年6月30日時点 

 

6月1日
第10節 vs. Angkor Tiger(H)×0-3

6月15日
第11節 vs. Kampong Cham FC(A)○0-6

6月23日
第12節 vs. Boeung Ket FC(H)○5-4

 奇跡の大大大逆転勝利!! サッカー協会配信のハイライト↓↓

SOLTILO Angkor FCゴール集!スタジアムの熱気と共に....

6月30日
第13節 vs. Bati FC(A)○1-2


5. 選手コメント

~6月の試合を振り返って~

#23 藤原賢土 選手兼監督

 

6月は、良くなった部分も多くあります。一人一人が相手と向き合うようになったし、公式戦でもそれがしっかりとできるようになったことです。それは、日頃からちゃんと個人としてもチームとしても練習しているからだと思います。

ただ、そうゆう時こそしっかり今までやってきたことを見直さないといけないなと反省しています。。

時間を守る。
感謝の心を持つ。
他にもたくさんありますが、サッカーを通じての人間育成の部分をもっと細かく追求していきたいです。

 

最後に監督として意識したことは結果にとらわれないこと。結果は大事ですが、結果だけを見て、いい、悪いを判断しないということ、これは今後とも継続していきます。

#13 菊地佑太 キャプテン 

 

6月は、結果的には3勝できましたが相手によってモチベーショにばらつきがあります。強豪相手には良い勝負ができます。
それ以外の試合は気を抜いてしまうことがあるので、そこが課題です。

個人的には、今月はレフリーとうまく付き合うことを意識しました。ジャッジの基準がかなり違う、マインドの違いなど、カンボジアという国をを理解して、適応させていくことは少しづつ良くなってきた気がします。

プレー面では、もっともっと存在感を出したいです。攻撃にも出てくるし、守備は自分のゴール前まで戻ってくる。すべてをやる選手が自分の目標で、アンパイな選手ではなくすべてをこなして目立てる迫力のある選手になれるようもっと頑張ります。

#10 木暮郁哉

 

6月は個人的には自分がするべきことが明確になってきたので迷いなくプレーできていたかなと思います。具体的には、ボールに多く関わり、バイタルゾーン(ゴール前)で決定的なプレーをすることです。

チームとしては今までやってきたことが少しずつ試合に現れてきてて、カンボジア人選手の成長が感じれる様になってきました。ただ、まだまだサッカーに対する姿勢や気持ちの部分で甘い選手もいるので、自分のプレーで引っ張っていきたいと思っています。

#7 海野智之

 

6月はチーム全体として意図して点が取れることが増えました。まだまだ精度と回数は改善の余地がありますが。チームとしてどのような意図を持ってプレーするか突き詰めていきたいです。
連勝を重ねるごとに自信を深めているのがよくわかる一ヶ月でした。浮かれることなくさらに高みを目指す、自分たちの目指すサッカーを実行できるよう日頃から1つ1つ丁寧にこだわってプレーしていきます。

個人的には、前に出すパスの本数は増えたので次のステップとして点を取らせるパスや自分自身が点を決めることに執着することも大事だと思っています。中盤はチームの心臓だから全ての選手が快適にプレーできるように常にいいポジションを心がけていきます。

 

 

#21 本山航太

 

6月はソルティーロのサッカーが具体的に見えた試合が多く、ボールを保持しながら外を中心に相手を崩していくことができました。
特に攻撃に関しては自分たちのイメージしている得点パターンが増えてきたと感じます。理由として、最近の練習では自分たちがボールを持った時の練習を中心に行っています。

しかし、守備に関してはシーズン前からの基礎が少し薄れてる部分が出てきました。良い守備から良い攻撃へ繋げるためにも守備のクオリティをあげたいと思います。

個人的にはまだまだチームに貢献できてません。
自分の武器である足元の技術とチームが求めてる事をリンクさせ、なおかつ1試合1試合を楽しんでいこうと思います。